自分のことだけでなく、家族の体調のことも相談できる。そんな存在がそばにいるだけで、日々の安心感がまるで違います。
理学療法士であるトレーナーとのパーソナルトレーニングを始めて、もうすぐ3年。出会いは、メノポーズ(更年期)カウンセラー養成講座での運動支援の講義でした。その誠実な語りと専門知識に惹かれ、「この方に身体を見てもらいたい」と思ったのがきっかけでした。
月に2度のセッションでは、ストレッチや筋トレに加え、その日の体調や心身の状態に応じて、運動の前か後に丁寧なコンディショニングも取り入れてくださいます。「今日は少し動きが硬いですね」「だいぶ調子が戻ってきましたね」と、身体の声を代弁してもらえるような安心感がそこにはあります。

40肩の症状が出て辛かった時期には、痛みを感じる場所を確認しながら、症状に応じたメニューに変更をしてくださいました。また、整形外科で頂いたレントゲン画像を見て、医師の助言の補足をしてくれたり、睡眠中の痛みを緩和する方法や、今後の見通しについて教えて下さったり。日常生活に困難さを感じて、落ち込みがちな時期に伴走して支えて下さいました。
家族の不調について相談すると、助言にとどまらず、専門家をご紹介くださることも。パーソナルトレーニングという枠を超えて、まるで“わが家のかかりつけ”のような存在です。
そして、もうひとつの楽しみは、女性の健康についての情報交換。
更年期の運動効果、更年期支援やヘルスケア業界に関する最新動向、骨盤底筋トレーニングやそのエビデンス──。トレーニング中の会話は、知的好奇心も満たされる、学びの宝庫でもあります。

気づけば、肩や腰の不調を悪化させることもなくなり、疲れにくくなっただけでなく、心まで穏やかに。「整える」ということは、ただ筋肉をつけることではなく、自分を大切に扱うことなんだと、この時間が教えてくれました。
これからも焦らず、自分のペースで。
信頼できる人と一緒に、“動くことで整う”時間を続けていきたいと思います。