先日、子どもたちとMrs. GREEN APPLEのライブDVDを観ていたときのことです。
娘がぽつりと言います。
「みんなが持ってるランプみたいなの、高いらしいよ。友だちが言ってた。でも、あれがないと楽しめないらしい。」
思わぬ方向へ進んだ親子の会話
すると小学5年生の息子が、
「ライブのチケットっていくら位なの?グッズも買うんでしょ?何万人もいるなら、1回のライブで数億とかだよね。ライブに出る人って、いくらもらえるの?」
……そこ?
私もつい説明してしまいます。
「ライブってね、すごくお金がかかるんだよ。会場を借りたり、照明や音響を運んだり、スタッフさんが何百人も働いていたり、泊まるホテルや移動のお金もあるしね。だから、ライブによっては赤字になることもあるみたい。これは横浜だから、移動や宿泊のお金が少なくてすむ分、利益は出やすいらしいよ。」
そこから話題は、
「著作権収入って?」
「関係者とはどうやって分けるの?」へと発展。
映像に映る照明や音響機材、巨大なスピーカー、ステージセットを指さしながら、
「この機材も高価なんだよ。」
「このセットを作るのにも、お金がかかるんだよ。」
と説明しているうちに、ライブ映像は、すっかりBGMになっていました。

興味の向く先が、その人らしさを教えてくれる
キャリア理論の一つに、サビカス(Savickas)の「キャリア構成理論」があります。
人は出来事そのものではなく、「何に目が向くか」「どんな意味を見いだすか」に、その人らしさが表れるという考え方です。
同じライブを見ても、
「歌がすごい」と感じる人もいれば、
「演出がすごい」と思う人もいる。
そして我が家の息子は、
「このライブ、いくらかかっているんだろう?」
「出演者はいくらもらえるんだろう?」
……そこに興味を持ちました。
日常の何気ない会話の中にも、その人らしい興味や価値観は、案外たくさん表れています。
キャリア教育でも、人材育成でも、「何ができるか」だけでなく、「何に自然と目が向くのか」に耳を傾けてみると、その人らしい強みや可能性が見えてくることがあります。
それにしても……
我が家のライブ鑑賞が、まさか音楽業界の職業理解&キャリアデザイン講座になっていくとは思いませんでした。





